池田さん賞
さて、公演後の私たちは何をしているかというと、
休みなく舞台のぶっ壊し作業に入ります。
感慨にふける暇なんかありません。
先輩方には着替えて荷物を持って先に打ち上げ会場に向かっていただきます。
男子はセットの解体と搬出。
女子は衣装の整理や楽屋の掃除。
千秋楽は、劇中から使い終わったものをしまっていきます。
4年目ともなると手際のいいこと。
想像していたよりずっと早く終わって、事務所で用意してくださった打ち上げに合流しました。
すでに盛り上がっているのですが、
私たち裏方が到着すると、皆さんが暖かい拍手で迎えてくださいます。
去年から脚本・演出をしてくださっている池田先生はとても面白い方で、
”独断と偏見で選ぶ栄えなき池田賞”とおっしゃって表彰してくださるのが恒例です。
全く読めない池田さん賞…誰になるのかと思ったら、
小道具担当・山戸(代表)
発表されたとたん、ものすごい拍手と歓声があがりました。
いろいろ無理を言われても必ず作り上げた我らが小道具班。
チーフとしてやり遂げた山戸にはたくさんの苦労があって、
よく泣いてるのを(私よりすぐ泣く)一番近くで見てきた私たちにとって、
これほど嬉しいことはありませんでした。
びっくり泣きしている山戸に池田先生が労いの言葉を下さって、
先輩方も満場一致で認めてくださった場で、
ものすごく感激して私まで涙が出てしまいました。
慌てて周りを伺ったら、
場の女の子、全員泣いてた(笑)
もう一人、かっこいい口上とかわいらしいおばあちゃん役と踊りと、
見事な早代わりで魅せてくださった岡本さん!
もう文句なしです!!
全体通して一番忙しかった方だと思います。
常に楽屋で着替えるかお化粧するかして、椅子すら使っていらっしゃらなかった。
なのに、いつでも私たちにやわらかい笑顔を向けてくださる、素敵な方です。
受賞が終わって再び歓談タイムが始まっても、私たちはしばらく固まって泣いていました。
しかものび太泣き。(可愛くない)
記念写真も撮ったけど、ちょっと載せるのがためらわれます
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